FIELD NOTES

ヨガ教室の予約アプリで、「辞める前に気づく」ために記録したこと

2026.09.16

ヨガ教室の予約アプリ(COCO YOGA)を作るとき、いちばん時間をかけたのは、予約の画面ではありませんでした。この案件の出発点は、「生徒が辞める前に、教えてくれる仕組みが欲しい」ということだったからです。予約は、そのための情報を集める入口、という位置づけでした。

記録するのは、4つの出来事

予約、キャンセル、振替、出席。この4つを、日時つきで残します。これだけで、「最近、来ていない人」が見えてきます。

キャンセルと、振替は、別のものとして数える

同じ「行けなかった」でも、振替は「続ける気持ちがある」合図です。一方、キャンセルが重なるのは、離れていく前触れかもしれません。一つにまとめて数えると、この違いが消えてしまいます。

そこで、オーナー用のダッシュボードには、直近30日で、キャンセルが2回以上ある生徒を表示します。振替は数えません。

数字は、判断の材料。答えを出すのは、オーナー。

難しい予測は、しない

機械学習で退会を予測する方法もあります。けれど、生徒が数十人の教室では、学習に使えるデータが足りません。それよりも、オーナーが自分で意味を理解できる、単純なルールのほうが役に立ちます。「30日・2回」という基準は、運用しながら見直す前提で決めました。

ダッシュボードの目的は、声をかけるきっかけ

名前が表示されたら、自動でメッセージを送るのではなく、オーナーが「最近どうですか」と、ひと言かける。そのためのきっかけとして設計しています。数字だけを見て、機械的に対応するための画面ではありません。

ログインは、LINEで

生徒がアプリを使うときは、LINEでログインします。新しいIDとパスワードを覚える必要がなく、予約のページにたどり着くまでの手間が減ります。

個人情報は、使い道が決まっているものだけ

記録するのは、予約と出欠に必要なものだけです。使い道の決まっていない情報は、最初から持たない。これは、生徒のためであると同時に、教室にとっての守りにもなります。