初回のヒアリングで、いつも聞いている7つのこと
最初の打ち合わせでは、色やフォントの話をほとんどしません。代わりに、次の7つを順番に伺っています。このサイトの「チャットで相談する」も、同じ順番で質問が進むように作りました。
1. 誰に、伝えたいですか
「お客さん全員」と答える方が多いのですが、ここで一人に絞ってもらいます。年齢や職業より、その人が「いま何に困っているか」のほうが大事です。同じ美容室でも、結婚式の前に来る人を呼びたいのか、近所で通いやすい店を探している人を呼びたいのかで、トップに置く写真も、最初の一文も変わります。
2. なぜ、いま作るのですか
開業前なのか、リニューアルなのか、SNSだけでは限界を感じたのか。理由によって、急ぐものが違います。開業前なら、公開日から逆算して最低限の構成を。運用中なら、いまのサイトの何が足りないのかを先に見ます。
3. 選ばれる理由は何ですか
値段、技術、立地、人柄。強みを一言で言えるかを確認します。言えないときは、これまでのお客さんに言われた言葉を思い出してもらいます。自分では当たり前のことが、外から見ると一番の特長だった、ということがよくあります。
ページの数より先に、「一言」を決める。
4. 見た人に、何をしてほしいですか
問い合わせ、予約、来店、資料請求。ゴールは一つに絞ります。押せるボタンが3種類あるページは、どれも押されにくくなります。電話でのやり取りが多い業種なら電話番号を大きく、忙しい方が相手なら予約フォームを短く、と設計が分かれます。
5. 手元にある素材は何ですか
写真、ロゴ、文章、過去の資料。あれば制作は早く進み、なければ撮影や執筆から始めます。ここを最初に確認しておかないと、公開の直前に「写真がない」となって、予定が崩れます。
6. 好きなサイトと、避けたい雰囲気を教えてください
好きなサイトを3つ挙げてもらい、なぜ好きなのかを聞きます。「おしゃれだから」より、「文字が読みやすい」「余白がある」といった理由のほうが、そのまま設計に使えます。避けたい雰囲気も、同じくらい大切です。
7. 更新するのは誰で、期限と予算はどのくらいですか
更新を自分でやるのか、任せるのかで、作り方が変わります。お知らせを月に一度は書きたい方には管理画面を用意しますし、ほとんど変えない予定なら、静的なサイトのほうが軽くて安全です。予算を先に伺うのは、値段を決めるためではありません。その範囲で何を優先するかを、一緒に決めるためです。
答えられなくても、大丈夫です
7つすべてに、その場で答えられる方はほとんどいません。答えが出ないところは、無理に埋めずに、そのまま一緒に考えます。何が決まっていないのかが見えること自体が、最初の成果だと思っています。